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しーみあ

Author:しーみあ
19XX年生まれ。
「若い」というカテゴリには分類されなくなってきたお年頃。

好きなもの:

 酒 美味しい食事 漫画 小説 映画 60s~90s洋楽  RPG 

かなりの漫画好き。主に青年誌中心に読み漁っていたけれど、最近プラトニックな少女マンガにハマる。回帰願望か?!

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 懐かしい香りが鼻腔をくすぐる。
 頬にかかる柔らかな金の髪。 
 先ほど唇に触れた指先の湿りが、やけにリアルに感じられる。
 がっちりとした肩と胸が、私の体をしっかりと抱きとめた。


 眩暈が、する。


 「この前、言ったこと」
 抱きとめられたまま、耳元で低く囁かれる。
 音の振動が直に体に伝わってきて・・・・吐息が、かかる。

 「忘れたふりなんか、させねーからな・・・」

 アイツの、色素の薄い瞳が、目の前に現れた、と思ったら。
 

 ・・・・・・・・キス、される!


 そう思ったら、体が硬直し、目を瞑ってしまった。
 
 どきどきどきどき・・・・・

 スッ・・・・、何かが唇に触れた・・・・?

 恐る恐る薄目を開けると。


慈しみの眼差しで私を見つめ、私の頬に手を添え、親指の腹で私の唇を軽くなぞるショーがいた。

ああ、もう何度目だろう。この眼差しに出会うのは。

出会う度に、私の心の中の、黒くて固い氷が解けていってしまうようで。
 その黒い氷の中に閉ざされていた、かつての無垢な私が暴かれそうで・・・いたたまれない。

 「さ、メシも終わったことだし。片付け終わったら早速仕事だぜ?この手だから後片付け手伝えなくてわりーけど。先に地下行ってるからおめーもこいよ。

 さっきまでの雰囲気を打ち消すように明るく響くショーの声に、思わず拍子抜け。
 ぴんっ、と私の前髪を撥ねたショーの長い指が眼前をかすめたかと思うと、そのまま何事もなかったようにダイニングを出ていった。

 

な、なによ、なによ・・・・なんなのよおおーーーー!






***






仕事を始めて5時間くらいが経過した。

地下のスタジオに入って、曲作り。
頭に浮かんだメロディーを、唯一自由になる左手で、ピアノを弾いてみては譜面に書き込む。
キョーコは傍にいて、オレの左手で書いた雑な譜面を清書していく。


仕事は、今までになく順調に進んでいる。
5時間で、もう3曲も出来ている。
頭に浮かんだものをただ書き留める作業だから、完成品ではないけれど。
しかし自分でも驚くくらいの完成度の高い3曲だった。
おそらく、そう直さず、そのまま商品にできるだろう。

こんなに順調な原因は・・・・もちろん、目の前にいるコイツのせい。
譜面起こしが早い、とかそういうことじゃくて。
キョーコが傍にいると、キョーコを見つめていると、次から次へと想いが溢れてきて・・・それはそのままメロディーになる。

今まで作ったラブソングは、ほとんどがキョーコが題材だった。
しかし、その本人を目の前にしながらだと、こんなにも違うものかと、自分でも驚いた。

幼少時代の楽しかった思い出は、アップビートのポップな曲に。
 同棲していた頃のものは、甘い恋人たちの曲に脳内変換。
 そして・・・キョーコが芸能界入りしてからの記憶は・・・切ない片想いの曲に。

 歌に込める想いの、その人が目の前にいる。それはクオリティが断然違ってくる。
 キョーコの、幼少時代から変わらない仕草を見つけるたび、過去の記憶も細部まで蘇った。そして、オレと暮らしていたころより、格段にキレイになったキョーコの女らしい表情が垣間見える度に、なぜかここにいない男の顔がチラついて胸を締め付けた。


 想いは、曲に。


 誰のためにでもない、オマエのための曲なんだぜ?
 鈍いオマエのことだから、気付いちゃいねーんだろーが。
 気付かせてやるよ、今に、な。

「・・・・・・・なによ?人のことジロジロ見て」

いつの間にか手を止めて、キョーコに魅入っていたらしい。視線を感じたキョーコがこちらを睨み付けてきた。

「曲考えてンだよ。・・・いいから黙って見られとけ」

「はああ?!なんで人のこと見て曲考えるんのよ!まじめに鍵盤と向き合いなさいよ!」
「曲作りっつーのはそういうもんなんだよ。素人のオマエにはわかんねーんだろーから、見られるくらい協力しろよ」
「いやよ!落ち着かないでしょっ!」
「ったく、オメーは誰のためのアシスタントをしてるのか自覚してねえな・・・」

軽くため息をつきつつ、オレは小さめの電子ピアノを左手でつかむと、椅子をキョーコの隣に移動さ せ、電子ピアノを膝の上にのせた。

「ちょっと、なにしてんのよっ!邪魔でしょっ!」

丁度オレの背もたれがキョーコの左腕になっている格好だ。背中からキョーコの腕のぬくもりが伝わってくる。

「なんだよ、見られるのがイヤだっつーからだろ」

「だからってなんで!くっつくのよ!」

「だーかーら!曲作りっつーのは『こういうもん』なんだよ!こうしたほうがインスピレーションが湧きやすいの!オレにとっては!」

 「・・・なっ、なによそれっ!わけわかんないわよ!」

 なおも体をそらそうとするキョーコ。相変わらず往生際が悪い女だぜ。

 「・・・・・・・・・じゃあ、わけがわかるように、してやろーか?」

 くるりとキョーコに向き直り、左手を首の後ろに添える。
 キョーコの体温が急上昇したことが、手のひらから伝わってきた。
 ほら、顔もみるみる赤くなって・・・。

 まったく、ここまでしないと察することができないなんて、相変わらずの鈍さだな。

 「これ以上ギャーギャー言うようなら、お望みどおり、『わけ』っつーのを教えてやるけど?どーする?」

 クスクス笑うオレが面白くないのか、顔が赤いまま膨れっ面になってきたキョーコ。しかしようやく、自分の置かれた状況がわかってきたのか、

 「わ、私をからかう暇があったら早く曲つくりなさいよねっ」

 オレの左手を振りほどき、机に向きなおって作業の続きを開始した。
 顔は赤いまま、モーレツなスピードでペンを動かしている。



 ま、オレとしては、『わけ』を教え込んでも良かったんだけどな?
 


ようやく、静かになった隣の女に体重を預けながら、こみ上げる可笑しさをこらえつつ、膝上のキーボードに意識を戻した。












 ご無沙汰しておりました。そろそろ、復帰できそうです。
 とはいえ、まだまだ忙しさは通常より高めなので、一週間に一回の更新を目標に(笑)。

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