妄想駄文☆閲覧注意!
プロフィール

しーみあ

Author:しーみあ
19XX年生まれ。
「若い」というカテゴリには分類されなくなってきたお年頃。

好きなもの:

 酒 美味しい食事 漫画 小説 映画 60s~90s洋楽  RPG 

かなりの漫画好き。主に青年誌中心に読み漁っていたけれど、最近プラトニックな少女マンガにハマる。回帰願望か?!

カテゴリ
最新記事
FC2カウンター

最新コメント
最新トラックバック

月別アーカイブ
カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示
QRコード

QRコード

LINK

当サイトのバナーです。スキビサイト様に限りリンクフリーです。

MANIACAL☆CANDY ≪SBサイト様≫KOKO 花とゆめサーチ スキビ☆ランキング

このブログをリンクに追加する

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



上の空で廊下を歩いていくと、私の楽屋前に、誰かが立っているのが目に入った。
 うわ・・・すごい美人。

 身長170センチはあるだろう長身。艶やかな長い髪はブロンドでゴージャスなウェーブ。ハーフだろうか。佇まいや髪をかきあげるしぐさが外国人のそれだ。豊満なバストだけどいやらしく見えないようなコーディネイト。10人いたら10人が振返る美女だった。

 私に気付くと、はっとしたような顔をし、それからじっくりと、私の上から下まで視線を送った。品定めされてるみたい・・・。

 「京子さんね?はじめまして。私、篠津木綾香と申します。ちょっと個人的なことでお話があるの。・・・・よろしいかしら?」
 
 上品な笑顔。だが、NOとは言わせない、といった迫力があった。

 「あ、ええと・・・・これから本番なのであまり時間はないのですけど・・・10分くらいなら」




***




 「どうぞ」
 
 突然の訪問者の来意がわからないまま、とりあえず楽屋備え付けのポットからお茶を出した。
 手をつける素振りも見せず、綾香は自分のバッグからタバコを取り出すと、断りもなく勝手に火をつけた。仕方なく、無言で灰皿を差し出すキョーコ。
やや暫くの沈黙。じっとキョーコを見据えて、女は口をひらいた。

 「このたびは、おめでとうございます。あの敦賀蓮さんと、ご婚約なさったそうですね」
 「え、ええ・・・・ありがとうございます」

 なんだろう。にこやかな笑顔でお祝いの言葉を受けているのに。違う何かを感じる。
 「会見の記事、読みましたわ。四年前に知り合ったんですってね。四年間ずっと片思いだった、なんて蓮は言ってたみたいだけど・・・信じられない話ね」

 『蓮』とさらりと言ったそれを、キョーコが聞き逃すはずがなかった。瞬間、体が硬直する。
 
 「ねえ、京子さん。あなた、四年前以前の蓮のこと、どれだけ知っているの?」
 「え・・・?どれだけ、って・・・」
 「たとえば。付き合った女性とか」
 「・・・・・・敦賀さんくらい素敵な方、付き合った女性がいないわけないですよね。そんなこと、いちいち聞きません」
 「あら、さすが。余裕ね」
 さも驚いた、というような、とってつけたような驚きの表情を浮かべる目の前の女。キョーコは怒りが湧いてくるのを感じたが、かろうじて押しとどめていた。

 「私、蓮の元恋人なの。もちろん寝たわよ、彼と」

 心臓が、ぎゅっと鷲掴みにされたようだ。
 手が、小刻みに震え出す。それを気取られまいと、必至に力をこめて震えをとめようとする。

 「嘘だと思うなら、蓮に聞いてみていいわよ。今から・・・そうねえ、7年くらい前かしら?私ね、モデルをやっていたんだけれど、アメリカを拠点にする仕事の話があって。蓮も連れていこうと誘ったんだけど、頑なに拒否されちゃってね。そこで関係は終わり。あっさりとしたものだから、心配しなくていいわよ」

 人差し指と中指でタバコを弄びながら、ニッコリと優雅に微笑む目の前の女。

 一体、何をどうしたいんだろう?
 いいえ、わかってる。私と敦賀さんとの関係を壊そうとしているんだわ。
 婚約発表から今日まで、周囲のやっかみに晒され続けたことが、逆にキョーコを強くしていた。

 しゅっと姿勢を正し、女優・京子も負けじと優雅な微笑みを湛えた。
 「敦賀さんが、私の知る以前からモテていたっていう話は、貴女から聞かずともわかりきっていることですから。そうでないと、ナンバー1俳優の座になんて座っていられませんもの。私としては、むしろ自慢の恋人です」
 
 勝った。そう思った。
 私は敦賀さんに最終的に選ばれてたのよ。自信を持たないと。こんな過去の女に負けてなるものですか!

 


 しかし─────。

 

 「そう。じゃあ、蓮が日本人じゃないことも、当然知っているんでしょうね?」

 



 「─────え?」

 「あら、その反応は、知らなかったみたいね?」
 クスクス笑う目の前の女。
 



 何?一体、何を言っているの?




 「はっきりパスポートを見たわけじゃないけれど。でも間違いないわ。彼、私と付き合っていたころは17歳くらいだったと思うけど。言葉の端々に、外国人訛りの片鱗があったのよ。普通の人は気付かないレベルだったと思うけど。私、ハーフなのよ。だからなんとなくわかったわ」


 得体の知れないものが、私を覆いつくそうとしている感覚。
 
 やめて、もう聞きたくない。

 「おそらく、16か17で日本に来たって感じね。外国で長く暮らしていたことは間違いないと思うわ。・・・・・・信じられないって顔ね?」

 クスクスと笑う女の声が、耳障りで。
 思わず耳を塞いでしまおうとするのを必死で堪えた。

 「彼の目ね、あれ、黒いカラーコンタクトよ。もとの目は青か緑か・・・いずれにせよ色素が薄いわね。・・・・なんでそんなことわかるの?って顔ね。ふふ、わかるわよ。しょっちゅうキスするくらい顔を近づけていれば、ね」
 心臓を鷲掴みにされたような感覚だ。
 吐き気もする。
 もう、目の前の女を睨み付ける余裕もなくなり、視線は下方の宙を彷徨ったまま反応しなくなった私に飽きたのか、タバコの火をもみ消した。

 「なんだか、総てが初耳って感じね。それはこっちが驚いちゃったわ。蓮の過去、まるで知らないのね。そんなんで結婚するだなんて・・・・蓮もどういうつもりなのかしらね」

 最後の一撃。
 足元から、何かが崩れていったような気がした。
 地震でも起きているかのような錯覚。きっと私は今震えているだろう。

 「あらあら、なんだか私が悪いこと教えちゃったみたいね・・・・・。でもね、逆よ。『先輩』としての忠告なのよ、これは。蓮は誰にも心を開いたことはないわ。連が興味があるのは俳優という仕事、それだけ。だからこそ、短期間で一流の俳優になれたのでしょうけど。私と付き合っていたときも、蓮は私を見てなんかいなかった。そうね、私だけじゃなく、誰も信用していなかった、ってところかしら。恋人をつくるのも生理的欲求の延長って感じさえしたわね。もしかして結婚も・・・・・・っと、まあ、いくらなんでもそれはないでしょうけれど。ただね、そんな彼と結婚までして・・・・あなた自身とあなたのキャリアが傷つかなければいいけれど、ね」

 ふふふ、と笑いながら、女はじゃあそろそろ、とかなんとか去り際の言葉を残して控え室を去っていった。
 私は、もう、言い返すことさえ出来ず、ただ手を握り締めて宙を見つめるしかなかった。


 



 そこにいるのは、もう、女優・京子ではなく。

 かつてラブミー部に所属していた、最上キョーコでしかなかった。














本誌でも、蓮自身、過去に彼女がいたことを明らかにしていますし。
そんなわけで、キョコたんと一緒になる前にこういう一波乱あったら、という妄想でしたw

敦賀蓮なら、こんな性悪女とつきあわないだろうけど、久遠なら・・w
スポンサーサイト
<< 神回キタ──────(号泣) // ホーム // SHINJIRU KIMOTI 4 >>

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック URL
http://maniacalcandy.blog40.fc2.com/tb.php/34-a8a36609
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
// ホーム //
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。