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しーみあ

Author:しーみあ
19XX年生まれ。
「若い」というカテゴリには分類されなくなってきたお年頃。

好きなもの:

 酒 美味しい食事 漫画 小説 映画 60s~90s洋楽  RPG 

かなりの漫画好き。主に青年誌中心に読み漁っていたけれど、最近プラトニックな少女マンガにハマる。回帰願望か?!

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 「お疲れ、蓮。じゃあ行こうか」
 「お待たせしてすみません社さん」
 「なに、蓮のせいじゃないだろ。しっかし緊張したなあー」

 
 時刻は夜中の3時。
 今度出演するハリウッド映画の関係者と、今後の打ち合わせを兼ねた飲み会がようやく終わった。
 正直、飲み会と称するものには出たくないが、俺のスケジュールがなかなか空かないので、わざわざアメリカから日本に来てくれた人たちに、「せっかくだからロッポンギとかギンザとか案内してよ」と言われれば、無下に断ることもできなかった。俺は車だから一滴も飲んでいない。だから、「日本的接待」は社さんはじめ事務所のスタッフがその役目を果たしてくれたので、俺は出演者として、また通訳代わりとして、仕事をこなしたという感じだ。

 
 「しかし蓮はすごいよなあー。前から思っていたけど、あんな流暢な英語、どうやって習得したんだ?」

 
 店を出て、駐車場へ行く道すがら、ホロ酔いの社さんが口を開いた。普段なら、プライベートな過去のこととかは聞いてこないのだけど。

 「どう聞いたってネイティブだぞー。昔アメリカとかに住んでたとか?あ、もしかして、実はハーフですってオチ?!」

 
 いきなり、大当たりだ。
 しかし、まだ日本では誰にも、そう社長以外には、最上さんにすら、伝えていない真実。
 まさかここで、こんなにあっさり打ち明けるわけにはいかなかった。

 
 「いやあ、独学ですよ。アルマンディはモデルやスタッフがほとんど外国人でしょう。英語圏じゃない人もいるけれど、共通語はやっぱり英語なんで。にわか仕込みだから、本当に正しく伝わっているか不安ですよ」

 
 アハハと笑ってみせる。当然、アメリカ生まれのネイティブの俺の発音をにわか仕込と言っても無理がありそうなものだけど、「そうか、ダークムーンのときも数日でピアノをマスターしたお前だからな、うんうん」などと、社さんは勝手に納得してくれたようだった。

 いずれバレる嘘だけに、多少心苦しさはある。
 でも、やっぱり、一番最初に打ち明けたい人がいるから。


 最上さん。
 

 君には、俺が実は純粋な日本人じゃないということの事実の前に、謝らなければならない。
 俺が、コーンだってこと。
 君が、あのときのキョーコちゃんだとわかってて、黙ってたこと。

 打ち明けたら、君はどんな顔をするだろう?
 会いたかったと受け入れてくれるだろうか?
 それとも・・・・・責められるだろうか。

 ここに思いが至ると、途端に冷静な判断ができなくなる。

 理由は簡単。

 彼女に拒絶されるのが怖い。

 本当に、恋の病とは恐ろしい。人を、強くもするし、こんなにも弱くする。
 結婚を約束した仲なのだから、打ち明けるという選択肢以外、もはやないのに。

 なのに、尚も躊躇してしまうのは・・・・・・君を、本当に、手に入れてないから。

 体を重ねて、君の心も体も手に入れて、俺からもう逃げられない状態にならないと、不安なんだ。


 ・・・・我ながら、なんて情けない。
 こんな俺だって知ったら、君は軽蔑するだろうか?


 
 やや俯き加減で悶々と考えていた俺の腕を、社さんがつついた。

 「おい、蓮・・・あの人、知り合いか?」

 社さんの視線の先を見る。駐車場の入り口に、女性が一人。こちらを真っ直ぐ見据えて立っていた。
 彼女は、こちらがその存在に気づいたのを確認してから、ゆっくりと優雅な歩みで、近づいてきた。

 ゴージャスなブロンドに、9センチはあるハイヒール。所作からしてモデルのようだ。

 「お久しぶり、蓮。探したのよ」

 「・・・・・・君は・・・・・・」

 「ふふ、驚いてるわね。久しぶりに日本に帰ってきたら、貴方が婚約したってニュースで大騒ぎじゃない。びっくりしちゃって。昔の『友人』の誼で、お祝いの一言でも言わなくちゃって思って。貴方の事務所に聞いたら、この界隈で飲むときは、決まってこの駐車場使うって教えてくれたから待ってたの。それらしき高級車も、まだあったことだしね」

 声を聞いて、ようやくその名を思い出した。
 アヤカ。俺が過去に関係した女性だった。

 
 
 
 



 

 
 
 
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